ZEBRA シャーボX LT3
ゼブラの多機能ペン、シャーボX LT3です。
ボールペン2色+シャープペンシルの3種類回転式のペンですが、私はこのペンをメインの筆記具のひとつとして使っています。実際的には会社などへはこの一本を持っていけば事足ります。
このペンを使い始めて4年あまりですが、シルバーとブラック(左の写真)を気分に合わせて使い分けています。軸本体は真鍮に塗装を施したもので、高級感のあるしっとりとした重みがあり、所有する喜びを感じます。ペン自体は3種類の多機能ペンとしては細くスタイリッシュです。ただ決して細すぎるということはなく、バランスの良いスタイルです。ポケットにもスマートに収まります。
このペンの最大の特徴と優位性は、『カスタマイズ性』です。ボールペン2色の色はもちろんですが、シャープの機構部分も交換が可能で、芯の太さを選択できるのです。
シャープには、芯の太さ0.3mm、0.5mm、0.7mmの3種類のリフィルがあり、交換が可能です。私は、0.7mmシャープのついた多機能ペンを探していたのですが、探してもなく、ようやくたどり着いたのがこのシャーボXでした(海外には、ドイツのカヴェコなど、0.7mmのマルチペンもあります)。
ボールペンは、『黒・赤・青』の3色と字の太さだけでなく、インクの種類も『油性・ジェル・エマルジョン』の3種類から選ぶことができます。私は、この中のエマルジョンインクの書き心地がすばらしいと感じました(インクの書き心地については、別記事のデュポンのボールペンインクの『イージーフロー』も素晴らしいです)。とても滑らかで、しかし滑って書きづらいということもなく、書き出しの掠れも全くと言っていいほどありませんでした。
このように、シャーボXは単なる多機能ペンではなく、使う人の用途や好みに合わせて自分だけのペンを作ることができます。実際、かなり多くの組み合わせでカスタマイズが可能で、まさに自分だけのオリジナルなペンにすることができると実感させてくれますし、何より選ぶ楽しさがあります。私は、自分の持っているシルバーのシャーボは青と赤のボールペンと0.7mmのシャープ、ブラックの方はボールペンは2本とも黒(油性・黒・太さ1.0mm、エマルジョン・黒・0.7mm)、シャープは0.5mmを入れて使っています。
機能面ですが、左右どちらにも回る両方向回転式です。軸をひねると音もなくしっとりとペン先が回転し、工作精度と剛性の高さを感じて嬉しくなります。
ペンの頭の部分はキャップになっており、そのキャップをまわして外すと消しゴムがあります。消しゴム自体は小さいですが、ノートや手帳の文字消しには十分です。よく消えます。
唯一私が気になるのは、そのキャップのヘッドの部分がゴム製になっていて、おそらくそれはシャープの芯の繰り出しの際の指先への配慮で、機能面ではよいと思うのですが、『所有』という観点からすると、全て金属製のほうがよかったかな、と思ってしまいました。
このLT3、欠点はほとんどないのですが、購入時にシャープ機構部分、ボールペンの替芯は付属してません。本体のみです。ですのでこれらは軸と同時に購入することになります。この点に関しては、カスタマイズが前提のペンなのであえてこうしているのだと思います。最初に好みではないものが入っていたら(0.7mm芯のシャープが欲しいのに0.5mmが入っているとか)、無駄になってしまうという、合理的な理由なのでしょう。
軸の色は、ブラック、コバルトブルー、シルバー、シャンパンゴールドの4色です。上の写真の左から3,4,5本目は限定色なので、現在は販売していないかもしれません。
価格は、定価3,300円(税込み)(2020年5月現在)。